骨材試験

岩石などが自然作用や人工的な技術によって粒状に砕かれたものが骨材で、コンクリート用砕石、道路用砕石などへ使用する場合に材料の基本的な性質を確認するために行う試験です。骨材は岩石が粒状に砕かれたもので、コンクリートを作るときにはセメントと水と一緒に混ぜたり、道路や鉄道の枕木の下に敷いて使われます。骨材の種類には、川原にある砂利や砂のように自然に砕かれたものと、山から切り出した岩を人工的に砕いた砕石、砕砂があります。また、最近は古いコンクリートを砕いたリサイクルした再生骨材もあります。この骨材は、コンクリートの容積の7割も占める大切な材料です。このため、骨材の硬さや耐久性が重要となります。建設工事では使う骨材の性質が厳格に決められており、骨材を生産し販売するところは定期的に骨材試験によって品質のチェックを行っています。
試験の項目 結果から得られる値 試験結果の利用
■ 粗骨材のすりへり試験 粗骨材のすりへり試験 骨材のすりへり減量 (すりへり減量の小さい骨材は耐磨耗性や耐久性にすぐれている) 骨材としての使用の可否を判定
■ 硫酸ナトリウムによる安定性試験 骨材の損失質量百分率 P 耐久性の判定
■ 骨材のフルイ分け試験 骨材のフルイ分け試験 配合設計に必要な粒度を調べる
粒度調整工法による路盤材料の適否を調べるのに用いる
■ ひっかき硬さによる粗骨材の軟石試験 軟石量(%) コンクリート骨材として使用適否
■ 骨材中に含まれる粘土塊量の試験 粘土塊量 C (%) 材料としての適否の判定
■ 比重1.95の液体に浮く粒子の試験 軽い粒子の百分率 コンクリート骨材として適否
■ 塩化物含有量試験 塩化物の含有率 コンクリート骨材として適否
■ 形状判定実績率試験 粒径判定実績率 コンクリート骨材として適否及び配合設計に用いる