試験業務

試験業務

土質試験

地球の大地と呼ばれる表層部を地盤と言い、この地盤は土・岩石で構成されています。多くの土木構造物は土で出来ている地盤の上または中に建設されるため、土木構造物を設計・施行するときに土および地盤の「力学的」「工学的」な性質をつかむ必要があります。工学的性質については、現場での直接調査と土の試料採取により行われる室内試験があり、「土質力学」と「土の調査・試験」にて適切に得られたデータを用いて設計・施行を行うために必要な試験です。

原位置試験

建物や土木構造物を造る場合、現場地盤耐久力の調査や地質調査は基礎調査としても大事です。
土の性質を調べる試験は大きく分けて2通りあります。1つは実験室で行う土質試験、もう1つが調べようとする土の場所へさまざまな試験機械を持ち込んで現地で土を調べる方法です。現地で土を調べる方法を原位置試験またはサウンディングといいます。 土を現地で採取して実験室で試験を行う場合、土の性質が変化しないように最新の注意をはらって土を実験室まで運びます。しかしどんなに注意しても土の性質は多少変化します。また、場所が少しでも違うと土の性質も変化していますので、実験室で広い地域の土の性質を正確に知ることは難しい面があります。このようなときに、原位置試験はとても有効な試験となります。 原位置試験は、金属製の棒を地面に人力または機械で押し込んで土の強さを調べる方法です。試験機は、人力で運べるような軽量の試験機なので押し込む力は限られています。このため、原位置試験はとても軟い土の強さを調べるときに利用します。その他にもボーリングの機械で開けた孔(あな)に深い地層まで試験機をいれてたくさんの事柄を調べることもできます。

骨材試験

岩石などが自然作用や人工的な技術によって粒状に砕かれたものが骨材で、コンクリート用砕石、道路用砕石などへ使用する場合に材料の基本的な性質を確認するために行う試験です。
骨材は岩石が粒状に砕かれたもので、コンクリートを作るときにはセメントと水と一緒に混ぜたり、道路や鉄道の枕木の下に敷いて使われます。骨材の種類には、川原にある砂利や砂のように自然に砕かれた ものと、山から切り出した岩を人工的に砕いた砕石、砕砂があります。また、最近は古いコンクリートを砕いたリサイクルした再生骨材もあります。この骨材は、コンクリートの容積の7割も占める大切な材料です。このため、骨材の硬さや耐久性が重要となります。建設工事では使う骨材の性質が厳格に決められ ており、骨材を生産し販売するところは定期的に骨材試験によって品質のチェックを行っています。

石材試験

岩石などの性質を知るために試験です。

鋼材試験

鉄筋コンクリート用の鉄筋の性状などを知るための試験です。

コンクリート試験

現場打ちされたコンクリートなどの品質の優劣を確認するために行います。

非破壊試験・微破壊試験

非破壊試験は構造物に損傷を与えずに、強度の測定及びその構造物内部の状態を測定し、その状況を調べる検査技術のことです。微破壊試験は、ボス供試体を使用し、コンクリート強度の測定に用いるための検査技術のことです。